2017 03 ≪  04月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2017 05
スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
JAHD
2008/05/21(Wed)

先週、くぅたのJAHD(日本動物遺伝病ネットワーク)の評価報告書が届きました。

JAHDは、動物の遺伝的疾患を診断し、検査結果をデータベース化し公開することによって、遺伝的疾患を持つ犬たちを減らしていこうという取り組みをしている非営利団体のことです。

今回申請したのは、股関節、肘関節、膝蓋骨脱臼の3種類。
レントゲンは、名古屋動物整形外科病院の陰山先生(JAHDの創設者)に撮って頂きました。

これが、評価報告書。

520-4

まず問題のなかった方からいうと、
膝蓋骨脱臼は、左右ともNormal。

520-3

肘関節は、右側がNormalで、左側は「手術のため評価不可」。
(ま、プレートやピンがいっぱい入れてあるので当然といえば当然ですが。。。)

520-2

そして、問題の股関節。
右側のスコアが9点、左側が15点。合計24点(90点中)。
「軽度の股関節形成不全の所見が認められます」という結果でした。
スコア的にいうと、右側が正常?軽度、左側が軽度?中度、あわせると軽度の範囲に入っているというところでしょう。
股関節のスコアは、「股関節の緩みの程度」と、「関節炎の有無および程度」が診断基準になっています。
くぅたの場合、右側が関節炎である確率は約17%(関節炎でない確率約6%、グレーゾーン77%)、
左側が関節炎である確率は約84%(グレーゾーン約16%)となります。

520-1

くぅたの股関節形成不全(CHD)が見つかったのは、事故による骨折の手術を受けるため金沢から名古屋へ転院したときです。
骨折した左前足上腕部のほか、全体の状態を診るため全身のレントゲンを撮りました。
このときに、軽度のCHDが見つかりましたが、先天性のものか、事故によるものかは判りませんでした。
(CHDは、先天性のほか、後天的に交通事故、スポーツ障害、滑りやすい環境などでも起きます)

その時はあまりショックは受けませんでした。
そりゃそうですね。地元の病院では、歩けないかも知れない(最悪では断脚も)と言われてたし、手術自体も、気胸といって肺に穴が空いている状態で麻酔のリスクがきわめて高かったので、それどころではないって感じでした。
それにゴールデンレトリバーがCHDの好発品種だということは良く知っていましたし、それを承知の上でくぅたを飼うことにしたのですから。

今回の所見を見る限り、左右とも寛骨臼の側縁(ライン)及び骨頭に骨増生ガあり、モーガンラインがはっきりわかることから先天的に軽度のCHDがあったこと、それが事故の衝撃で左側が悪化したことが読み取れます。

くぅたを飼い始める時、リーちゃんのこともあったので、CHDである可能性を十分頭に入れながら育てたつもりでした。
具体的には、
? 床のほとんどにコルクマットを敷いたこと
? くぅたのエリアを1Fに限定し、階段の上り下りをさせなかったこと
? 無理な運動(フリスビーや自転車引きなど)をさせなかったこと
? リッキーの時より、散歩の時間や距離を伸ばすようにしたこと
? 筋肉をつけるために高タンパクの良質なフードをローテーションして与え、6ヶ月からは生食も始めたこと
? 家に来た当初から、歩き方がおかしくないか常にチェックしていたこと
などです。

それでも甘かったと反省しているのは、「体重管理」です。
肥満にさせるつもりは全くなかったのですが、我が家に来た頃(生後44日)から生後6ヶ月まで毎週1キロずつ体重が増加する成長期だったため、とにかく栄養不足にさせないこと、しっかり骨と筋肉をつくる食事をさせることにばかり頭がいっていました。
2キロのフードが4日ぐらいでなくなるほどでした。
結果が、事故直前の8ヶ月のときで35キロの体重です。
この時点で体重をせめて30キロ未満に押さえていれば、あるいは左右のスコアとも正常値の範囲で収まり、生涯発症せずに済んだかもしれません。

くぅたの今回の結果については、JAHDのHP上で公開する予定です。
それだけでなく、今後我が家に来る犬についても、股関節に問題があるかないかにかかわらず、全て検査し、登録し、その結果を公開していきたいと思います。

520-9

 


 


<JAHDのレントゲンが撮影できる病院>
JAHDに提出するレントゲン写真は、JAHDで指定された方法で撮影されたものに限ります。特に肘関節に関しては、グリッドを使用しないで撮影します。
そのためどこの病院でも撮影できるというわけではないようです。
また獣医さんの中には、JAHDの活動の趣旨を理解せずに、「ドッグショーに出すのでもなく繁殖させるのでもないなら撮る必要ないでしょ」と言う人もいるそうです。
JAHDでは病院の紹介はしていませんが、HPにある賛助者リストに賛助会員になっている全国の病院が載っているのでそちらを参考にするといいかもしれません。


<股関節形成不全(CHD)を予防する方法>
CHDを予防する最良の方法は、CHDの素因を持つ子を絶対に繁殖させないことです。
うちの愛犬の子が欲しいから、子供の情操教育のため出産を見せたいからなどという理由で、安易に自分でブリーディングすることは絶対やめるべきです。
ブリーディングはプロの仕事です。(プロにもいろいろありますが。。。)
その犬の特性や疾患を熟知したプロが考えるべきことです。
そして飼い主は、信頼できるブリーダーからしか買わないことです。
かくいう私も、リッキーが重度のCHDであるにもかかわらず、子供が欲しいと願う無知な飼い主でした。
あのとき短慮なことをしないで、本当に良かったと思っています。





我が家ははリッキーとくぅたがともに股関節形成不全ですが、そのことを不幸だと思ったことはありません。
リッキーが寝たきりで毎日3、4時間しか眠れずに介護にあたっていた一番大変だった時期でさえ、「どうしてこんな病気なんだろう」とか「他の子をもらえばよかったのに」と思ったことは1度もありませんでした。
我が家に来るのは、リッキーでなければならなかったし、くぅたでなければならなかったのです。
リッキーとくぅたは、私たちに犬と暮らすことの本当の喜びと温もりを、たくさんの優しい時間を与えてくれました。
この子達が股関節形成不全なのはこの子達の個性であって、決して欠陥ではありません。

でも世の中には、CHDの犬を処分してしまうブリーダーや、捨ててしまう飼い主がいるのも事実です。

私は、JAHDに飼い犬のデータを登録し公開している一飼い主であると同時に、JAHDの活動を支援する会員にもなっています。
どうか遺伝的疾患で苦しむ犬が少しでも減るように、将来生まれてくる子供たちの未来が少しでも明るくなるように、1人でも多くの方の、JAHDの活動に対するご理解とご協力をお願いいたします。

スポンサーサイト
この記事のURL | ワンコの病気 | CM(8) | TB(0) | ▲ top
コメント
-  -
くぅたママさん、おはようございます(*^_^*)

わが子がCHDで苦しんだ経験をもってらっしゃる
くぅたママさんの真摯な思いが伝わってきて
とっても有意義な記事で感銘を受けました。

ワンズは痛みを訴えないのでCHDを最後まで気づかない飼い主さんもたくさんいるだろうと思います。
ぜひこの記事にあるような意識をみなさんが知っていただけるといいですね。

繁殖の件もまったく同意見です。
ワタシのまわりにも結構います。
意見してもカドが立つし、とか
理解してもらえそうにないとかで
なかなか忠告できません・・
2008/05/22 07:55  | URL | milow@ #K7Q.wwCQ[ 編集] ▲ top
- 立派ですね! -
じっくり読ませていただきました。
全くその通りだと思います。
とてもしっかりした考えの飼い主さんだと思いました。

最近のある映画の影響でまたゴルの人気が上がって来ているそうで昔のような無闇なブリーディングが起こらない事を祈ります。
2008/05/22 15:10  | URL | ジャックパパ #-[ 編集] ▲ top
-  -
くぅたママさん、おつかれさまでした!
今回の記事、形成不全のコを持つ飼い主さんだけでなく全ての飼い主さん、またこれからワンコを迎えようと考えてる方々。。。。本当に、1人でも多くの方に読んでいただきたい記事ですね!

私もラブを迎えると決めた時から、CHDを発症する可能性は覚悟してました。
でも実際に発症してからです。真剣に考えるようになったのは。。。。(>_<)
まだまだ日本は意識が低いようですが、ワンコの未来のためにもJAHDの活動が受け入れられ大きくなる日を私も願っています。
私達も小さくても何か力になれたらいいですね!

改めてママさんは、やっぱスゴイよ~!!と私、この記事読んで感動しています。。。

2008/05/22 22:01  | URL | ピーコ #-[ 編集] ▲ top
- milow@さんへ -
暖かいコメント、ありがとうございます。
私たちはCHDのことも良く知っていますし、どうしたらいいかも判っていますが、CHDが初めての飼い主さんは本当に大変ですし、負担も大きいと思います。
ゴルやラブのように、ハイパーで動くのが大好きな犬に我慢を強いるのも、痛みで思うように動けないのも本当に可哀想です。

症状が全く無くても、形成不全のキャリアである子もいます。
先天性といっても遺伝だけではなく、母犬の妊娠中の食事や管理のせいでCHDになる子もいます。
命を生み出すということは、そんなに簡単なことではないと思います。
ほんの少しずつでもいいからそう思ってくれる人が増えるといいなと願っています。
2008/05/22 22:21  | URL | くぅたママ #-[ 編集] ▲ top
- ジャックパパさんへ -
ゴルはブームの頃から10年ぐらいたって、やっと血統的に落ち着いてきたところですよね。
せっかく飼い主さんのレベルも上がって、本当にゴルが好きな人だけが飼うようになってきたのに、また昔のようになるのは困りますね。

自分の愛犬だけでなく、その犬種の将来まで考える飼い主さんが増えて欲しいと思います。
2008/05/22 22:37  | URL | くぅたママ #-[ 編集] ▲ top
- ピーコさんへ -
私もリーちゃんのときは、股関節のこと何も知らなくてショックだったし、おろおろしてものすごく悲観的になりました。
本を見ても1ページぐらいしか股関節について書いてなく、どこで情報を得たらいいか判りませんでした。
だから普通の獣医さんの言うことをうのみにしてしまったんです。

私が自分が体験したことを書くことや、どこで情報が得られるか知らせることで、同じ病気の飼い主さんに少しでも正しい知識を知ってもらえたらいいな~と思います。
未来を少しでも明るくするために、小さな力だけど一緒に頑張りましょうね!
2008/05/22 22:54  | URL | くぅたママ #-[ 編集] ▲ top
-  -
くぅたママさん、こんにちは。

この記事を読んで、私もいろいろと考えさせられました。
さだはるも5ヶ月の頃に、歩かなくなった時期がありました。
近所の股関節で有名な病院に行くと、「このままだと、形成不全になるだろうね・・・」と言われました。
関節が浅く、痛みを伴っていて歩くことができないのだと。
くぅたママさんと一緒で、ご飯を生食にして、散歩の時間を少し長くゆっくりと歩いて筋肉をつけるようにしました。
今でも丈夫な関節ではないのですが、筋肉がついたことで負担が軽くなって問題ないとの事です。
診断を聞いた時はショックでしたが、「よ~し!やるだけの事はやってやろう!」と思える自分もいました。
くぅたママさんの気持ち、少し分かるような気がします。
もっと、きちんと考えいかなければいけないですよね。
2008/05/23 02:28  | URL | さだママ #YLp55HwM[ 編集] ▲ top
- さだママさんへ -
さだはるくんも股関節悪かったんですね。
でも5ヶ月の早い時点でちゃんとした病院で診てもらって、さだママさんがきちんと食事や運動でさだはるくんのケアをされたのが良かったんですね。
くぅたは子犬の頃の体重管理で失敗したと思います。
子犬の頃にきちんとケアをすれば、先天的に問題を持っている子でも普通に生活できるんだな~ってあらためて思いました。

でもさだママさんのようにちゃんとしたケアが出来なくて、形成不全の子の飼育放棄する人も残念ながらいます。
そういう人に飼われた子たちはとても可哀想です。
そんな子たちが少しでも減るようにと願っています。
2008/05/23 23:12  | URL | くぅたママ #-[ 編集] ▲ top
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://kuuta2008.blog120.fc2.com/tb.php/14-430f0e5b

| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。