2008 04 ≪  05月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2008 06
スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
JAHD
2008/05/21(Wed)

先週、くぅたのJAHD(日本動物遺伝病ネットワーク)の評価報告書が届きました。

JAHDは、動物の遺伝的疾患を診断し、検査結果をデータベース化し公開することによって、遺伝的疾患を持つ犬たちを減らしていこうという取り組みをしている非営利団体のことです。

今回申請したのは、股関節、肘関節、膝蓋骨脱臼の3種類。
レントゲンは、名古屋動物整形外科病院の陰山先生(JAHDの創設者)に撮って頂きました。

これが、評価報告書。

520-4

まず問題のなかった方からいうと、
膝蓋骨脱臼は、左右ともNormal。

520-3

肘関節は、右側がNormalで、左側は「手術のため評価不可」。
(ま、プレートやピンがいっぱい入れてあるので当然といえば当然ですが。。。)

520-2

そして、問題の股関節。
右側のスコアが9点、左側が15点。合計24点(90点中)。
「軽度の股関節形成不全の所見が認められます」という結果でした。
スコア的にいうと、右側が正常?軽度、左側が軽度?中度、あわせると軽度の範囲に入っているというところでしょう。
股関節のスコアは、「股関節の緩みの程度」と、「関節炎の有無および程度」が診断基準になっています。
くぅたの場合、右側が関節炎である確率は約17%(関節炎でない確率約6%、グレーゾーン77%)、
左側が関節炎である確率は約84%(グレーゾーン約16%)となります。

520-1

くぅたの股関節形成不全(CHD)が見つかったのは、事故による骨折の手術を受けるため金沢から名古屋へ転院したときです。
骨折した左前足上腕部のほか、全体の状態を診るため全身のレントゲンを撮りました。
このときに、軽度のCHDが見つかりましたが、先天性のものか、事故によるものかは判りませんでした。
(CHDは、先天性のほか、後天的に交通事故、スポーツ障害、滑りやすい環境などでも起きます)

その時はあまりショックは受けませんでした。
そりゃそうですね。地元の病院では、歩けないかも知れない(最悪では断脚も)と言われてたし、手術自体も、気胸といって肺に穴が空いている状態で麻酔のリスクがきわめて高かったので、それどころではないって感じでした。
それにゴールデンレトリバーがCHDの好発品種だということは良く知っていましたし、それを承知の上でくぅたを飼うことにしたのですから。

今回の所見を見る限り、左右とも寛骨臼の側縁(ライン)及び骨頭に骨増生ガあり、モーガンラインがはっきりわかることから先天的に軽度のCHDがあったこと、それが事故の衝撃で左側が悪化したことが読み取れます。

くぅたを飼い始める時、リーちゃんのこともあったので、CHDである可能性を十分頭に入れながら育てたつもりでした。
具体的には、
? 床のほとんどにコルクマットを敷いたこと
? くぅたのエリアを1Fに限定し、階段の上り下りをさせなかったこと
? 無理な運動(フリスビーや自転車引きなど)をさせなかったこと
? リッキーの時より、散歩の時間や距離を伸ばすようにしたこと
? 筋肉をつけるために高タンパクの良質なフードをローテーションして与え、6ヶ月からは生食も始めたこと
? 家に来た当初から、歩き方がおかしくないか常にチェックしていたこと
などです。

それでも甘かったと反省しているのは、「体重管理」です。
肥満にさせるつもりは全くなかったのですが、我が家に来た頃(生後44日)から生後6ヶ月まで毎週1キロずつ体重が増加する成長期だったため、とにかく栄養不足にさせないこと、しっかり骨と筋肉をつくる食事をさせることにばかり頭がいっていました。
2キロのフードが4日ぐらいでなくなるほどでした。
結果が、事故直前の8ヶ月のときで35キロの体重です。
この時点で体重をせめて30キロ未満に押さえていれば、あるいは左右のスコアとも正常値の範囲で収まり、生涯発症せずに済んだかもしれません。

くぅたの今回の結果については、JAHDのHP上で公開する予定です。
それだけでなく、今後我が家に来る犬についても、股関節に問題があるかないかにかかわらず、全て検査し、登録し、その結果を公開していきたいと思います。

520-9

 


 


<JAHDのレントゲンが撮影できる病院>
JAHDに提出するレントゲン写真は、JAHDで指定された方法で撮影されたものに限ります。特に肘関節に関しては、グリッドを使用しないで撮影します。
そのためどこの病院でも撮影できるというわけではないようです。
また獣医さんの中には、JAHDの活動の趣旨を理解せずに、「ドッグショーに出すのでもなく繁殖させるのでもないなら撮る必要ないでしょ」と言う人もいるそうです。
JAHDでは病院の紹介はしていませんが、HPにある賛助者リストに賛助会員になっている全国の病院が載っているのでそちらを参考にするといいかもしれません。


<股関節形成不全(CHD)を予防する方法>
CHDを予防する最良の方法は、CHDの素因を持つ子を絶対に繁殖させないことです。
うちの愛犬の子が欲しいから、子供の情操教育のため出産を見せたいからなどという理由で、安易に自分でブリーディングすることは絶対やめるべきです。
ブリーディングはプロの仕事です。(プロにもいろいろありますが。。。)
その犬の特性や疾患を熟知したプロが考えるべきことです。
そして飼い主は、信頼できるブリーダーからしか買わないことです。
かくいう私も、リッキーが重度のCHDであるにもかかわらず、子供が欲しいと願う無知な飼い主でした。
あのとき短慮なことをしないで、本当に良かったと思っています。





我が家ははリッキーとくぅたがともに股関節形成不全ですが、そのことを不幸だと思ったことはありません。
リッキーが寝たきりで毎日3、4時間しか眠れずに介護にあたっていた一番大変だった時期でさえ、「どうしてこんな病気なんだろう」とか「他の子をもらえばよかったのに」と思ったことは1度もありませんでした。
我が家に来るのは、リッキーでなければならなかったし、くぅたでなければならなかったのです。
リッキーとくぅたは、私たちに犬と暮らすことの本当の喜びと温もりを、たくさんの優しい時間を与えてくれました。
この子達が股関節形成不全なのはこの子達の個性であって、決して欠陥ではありません。

でも世の中には、CHDの犬を処分してしまうブリーダーや、捨ててしまう飼い主がいるのも事実です。

私は、JAHDに飼い犬のデータを登録し公開している一飼い主であると同時に、JAHDの活動を支援する会員にもなっています。
どうか遺伝的疾患で苦しむ犬が少しでも減るように、将来生まれてくる子供たちの未来が少しでも明るくなるように、1人でも多くの方の、JAHDの活動に対するご理解とご協力をお願いいたします。

スポンサーサイト
この記事のURL | ワンコの病気 | CM(8) | TB(0) | ▲ top
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。