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胃捻転を予防する食事 <1>
2008/08/22(Fri)

大型犬の飼い主のかたは、1度は胃捻転という病気のことを聞いたことがあると思います。
突然発症し短時間で死に至るため、非常に恐ろしい病気です。30分や1時間の違いで手遅れになってしまいます。また夜間に起きることも多いため、動物病院が開いていなかったり、スタッフがいなくて処置できないことにより間に合わなかったケースも多々あります。
私にとってはガン以上に怖い病気です。発症した場合、対処法は手術しかありません。地方に住んでいて大きな病院がない場合、病院が近くにない場合、夜間に起きた場合では、間に合わなくなる可能性は非常に高くなります。

胃捻転が起きる原因とその対処法(予防法)をよく理解しておくこと、胃捻転の症状を熟知しておかしいと思ったらすぐ病院へ連れて行くこと、日頃から胃捻転にきちんと対処してくれる病院(出来れば夜間治療も出来るところ)を探しておくことで、少しでも胃捻転のリスクを減らすことが大切です。

<胃捻転とは>
胃捻転は正式には、胃拡張・胃捻転症候群(Gastric Dilatation-Volvulus 略してGDVまたはbloat)といいます。
胃に空気やガスが急激にたまり(胃拡張)、胃がねじれて胃の出入り口がふさがってしまった状態(胃捻転)をいいます。この胃がねじれたときに腹腔の大血管も巻き込んでしまい、心臓に血液がいかなくなってショック状態になったり、胃や腹腔の臓器が壊死ししたりして死に至ります。

かつてはドライフードを大量に食べたり大量の水を飲んだ時にドライフードが胃の中で膨張し、そこで激しい運動をすると胃の内容物が重りのようになってゆさぶられ胃捻転が起きると信じられていました。
確かに胃捻転を起こした犬を手術した際胃の中から大量のドライフードが出てくることもありますが、胃捻転を起こしたほとんどの犬の胃の中にあるのは、空気やガスです。
いまだに胃捻転は膨張したドライフードによって起きると思っている開業医や飼い主もいるようですが、この説を裏付ける科学的根拠はまったくありません。
胃捻転は、空気・ガスがたまることによって起きるのだということを、まず正確に理解して頂きたいと思います。

<胃捻転の研究>
胃捻転になった場合の治療や手術についての研究は世界的に行なわれていますが、胃捻転が起きる原因についての研究を行なっているのは、今のところアメリカのPuedue大学医学部のLarry・Glickman博士とGDV研究チームだけのようです。
博士は1994年から5年間、GDVになりやすい11犬種約2000頭の犬について、GDVのリスク因子や特徴などの研究を行ないました。その後も継続的に研究・検証を行なっています。
以下、このPuedue大学の研究結果に基づいて、胃捻転の原因・予防法を書いていきます。

<胃捻転の多い犬種>
Glickman博士がGDVのリスクが高い犬種として選んだのは、秋田犬、ブラッドハウンド、コリー、グレートデン、アイリッシュセター、アイリッシュウルフハウンド、ニューファンドランド、スタンダードプードル、ロットワイラー、セントバーナード、ワイマラナーの11犬種です。
この中で一番リスクの高い犬種はグレートデンで発症率は11.6%です。次がアイリッシュセター、ブラッドハウンドと続きます。

またこれ以外でもドーベルマン、ジャーマンシェパード、イングリッシュセター、ゴールデンレトリバー、ラブラトールレトリバー、バーニーズマウンテンドッグなどの大型犬、コッカースパニエルやシェルティなどの中型犬、ミニチュアダックスフンド、トイプードル、バセットハウンドなどの小型犬にも多く見られます。
日本の動物病院ではバーニーズやレトリバーの治療例が多いようですが、これは飼育頭数が他犬種に比べて多いせいだと思われます。

●大型犬と超大型犬とでは発症率にあまり差が無く、どちらも高いという結果でした。

●腹部が深く幅が狭い犬種の方がリスクが高いです。
グレートデンやアイリッシュセター、イングリッシュセター、小型犬のバセットハウンドやダックスフンドなどがそうです。
これは腹部が深く狭いと、加齢に伴い腹部の靭帯が伸びやすくかつ胃の周りに十分なスペースがあるため胃がねじれやすいからです。

●性別については、オスのほうがやや高いものの大きなリスク要因ではありませんでした。
また、去勢・避妊も大きな要因にはなっていませんでした。

<犬の気質との関係>
実は犬の性格は、胃捻転の大きなリスク要因となっています。
●怖がりの犬ほど胃捻転のリスクは高い
●陽気でおおらかな犬ほど胃捻転のリスクは低い
というはっきりとした傾向があります。

これはストレスとそれに対する反応の違いです。怖がりで神経質な犬は陽気でおおらかな犬よりストレスに対する生理的反応に違いがあり、これが胃に影響を与えていると考えられます。

<体重との関係>
飼い主が慢性的に「痩せている」といった犬はリスクが高くなっています。
これは胃捻転が起きる前から胃に問題があり、そのために慢性的に痩せていたと考えられます。
また怖がりで神経質な犬は体重が増えにくいので、気質とも関係しています。

<加齢との関係>
全ての犬種において加齢と共に発症率は上昇していきます。
年をとるに従い、胃の靭帯が伸びてしまい周辺の筋肉も緩んでくるため、胃がねじれやすくなります。
大型犬では、3才から発症率が大きく増加します。超大型犬では生後1年未満で起こることもあります。

<遺伝との関係>
一親等の血縁(親子・兄弟)に胃捻転になった犬がいる場合、胃捻転になるリスクは3?4倍になります。
これは胃捻転が遺伝病という意味ではなく、体格、気質、胃や消化器の形、胃が弱いなどの体質が似るためではないかと思われます。


今回は字だけのテキストになってしまいました。読みにくくてごめんなさい。
次回は食事に関する要因と予防法について書く予定です。

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コメント
-  -
こんばんは

始めまして、naozooといいます。

胃捻転のこととても勉強になりました
9月からわが家ではバーニーズを飼うことになりました。

バーニーは胃捻転になりやすいということをブリーダーさんから教えていただきました。
気を付けていきたいとおもいます。

食事のこともとても参考になりそうなので、これからもお邪魔させていただきます。

リンクさせていただいてもいいですか?
2008/08/25 21:47  | URL | naozoo #-[ 編集] ▲ top
- naozooさんへ -
naozooさん、初めまして。
おこし頂いてありがとうございます。

先ほどブログのほうにもお邪魔しました。
可愛い坊やと猫ちゃん、それに9月からバニの仔犬ちゃん。
子育てとっても大変でしょうけど、その分楽しさも倍増ですね!
これからもちょくちょくお邪魔させて頂きますね。

胃捻転のこと、参考になれば幸いです。
わからないことがあったら、いつでも聞いてください。
リンクももちろん大歓迎です!こちらもリンクさせて頂きますね。
2008/08/26 00:32  | URL | くぅたママ #-[ 編集] ▲ top
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